たび‐もの【旅物】
遠い産地から消費地に輸送されてきた魚類や野菜類。レール物。
たび‐や【旅屋】
宿駅などの、旅人を泊める家。「都を出て、近江国甲賀の—に著(つく)」〈盛衰記・二七〉
たび‐やかた【旅館】
旅人を泊める家。宿屋。りょかん。「浮かれ女の浮かれてやどる—すみつきがたき恋もするかな」〈六百番歌合・恋下〉
たび‐やくしゃ【旅役者】
地方を巡業して回っている役者。どさ回りの役者。
たび‐やつれ【旅窶れ】
[名](スル)旅の疲れからやつれてみえること。たびやせ。「—した顔」
たび‐やど【旅宿】
旅行先の宿舎。りょしゅく。
たび‐やどり【旅宿り】
旅先で宿泊すること。また、その宿。たびやど。「はたすすき小竹(しの)を押しなべ草枕—せす古(いにしへ)思ひて」〈万・四五〉
たびゅうど【旅人】
《古くは「たびゅうと」とも》「たびびと」の音変化。「光陰は百代の—なり」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
たび‐ゆき【旅行き】
旅に出ること。「—に行くと知らずて母父(あもしし)に言(こと)申(まを)さずて今ぞ悔しけ」〈万・四三七六〉
たびゆき‐ごろも【旅行き衣】
「旅衣(たびごろも)」に同じ。「泉川渡り瀬(ぜ)深み我が背子が—濡(ぬ)れひたむかも」〈万・三三一五〉