たむけ‐ぐさ【手向け草】
《「たむけくさ」とも》たむけにする物。神仏や死者などに供える品。「白波の浜松が枝(え)の—幾代までにか年の経(へ)ぬらむ」〈万・三四〉
たむけ‐の‐かみ【手向けの神】
旅人の道中の安全を守る神。峠や坂の上に祭られ、昔は、旅人が幣(ぬさ)を手向けた。道祖神(どうそじん)。
たむけ‐ばな【手向け花】
神仏や死者の霊に供える花。
たむけ‐みず【手向け水】
神仏や死者の霊に供える水。
たむけ‐やま【手向け山】
道路の神や坂の神などが祭られている峠や山。もと、一般的な呼び名であったものが、滋賀県の逢坂山(おうさかやま)や奈良市若草山の西方など、固有名詞となった所も多い。
たむけやま‐じんじゃ【手向山神社】
奈良市雑司町にある神社。祭神は応神天皇・比売神・仲哀天皇・神功皇后。東大寺の守護神として、宇佐八幡宮の分霊を勧請したもの。東大寺八幡宮。手向山八幡宮。
た‐む・ける【手向ける】
[動カ下一][文]たむ・く[カ下二] 1 神仏や死者の霊に供物をささげる。「霊前に花を—・ける」 2 旅立つ人や別れていく人にはなむけをする。「卒業生に別れの言葉を—・ける」
タム‐コック【Tam Coc】
ベトナム北部、ニンビン省にある景勝地。省都ニンビンの南東郊に位置し、ンゴドン川が流れる。石灰岩の浸食でできた奇岩の風景で知られ、鍾乳洞も多く点在する。元軍の侵攻に対して抵抗した陳朝の軍事拠点だっ...
タム‐さんかい【タム山塊】
《Tamu Massif》日本の東約1600キロメートル、太平洋海底にある山塊。面積は約31万平方キロメートル。オリ山塊、シルショフ山塊とともにシャツキー海台を形成する。タムマシフ。
た‐むし【田虫】
白癬(はくせん)の一種。皮膚に小さな丸い斑点ができ、周囲に円状に広がり、中央部の赤みが薄れて輪状の発疹(ほっしん)となり、かゆみがひどい。股間(こかん)にできるものを「いんきんたむし」ともいう。...