御格子(みこうし)参(まい)・る
高貴な人の部屋の格子をあげる。または、おろす。「雪のいと高う降りたるを、例ならず、—・りて(=オオロシシタママデ)」〈枕・二九九〉
みさ‐みさ
[副]ひどくぬれているさま。びしょびしょ。「背中は紅の練単衣(ねりひとへ)を水にぬらして着せたるやうに、—となりてありけるを」〈宇治拾遺・二〉
みし‐みし
[副](スル) 1 柱や床板などがきしんだりしなったりして出る音を表す語。ぎしぎし。みしりみしり。「歩くと床が—する」「家が—(と)音を立てる」 2 物事を十分に行うさま。みっちり。「不法の者が...
みしゅうきん‐かんじょう【未収金勘定】
簿記で、商品の売り上げなど企業の主たる営業取引によって発生する債権ではなく、不用になった備品の売却などの取引によって発生する債権を処理する勘定。⇔未払金勘定。
み‐しら・す【見知らす】
[動サ四] 1 ひどい目にあわせる。思い知らせる。「腹の立つきほひ口に、叔母をも知らいで—・した」〈浄・女腹切〉 2 「する」「なす」の俗な言い方。やらかす。やっつける。「小半酒(こなからざけ...
みす‐みす【見す見す】
[副]《動詞「見す」を重ねた語》 1 見ていながら、また事情がわかっていながら、それにふさわしい対応をしないさま。また、条件に恵まれながら、何もできずに終わってしまうさま。むざむざと。「宝の山に...
みず‐え【瑞枝】
みずみずしい若い枝。「柳の—」「滝の上の三船の山に—さししじに生ひたるとがの木のいや継ぎ継ぎに」〈万・九〇七〉
みずし‐め【水仕女】
台所で水仕事をする下女。みずし。みずしおんな。「そっと玄関へ上りたるゆえ、書生も—も心付かぬにやあらん」〈逍遥・妹と背かゞみ〉
みず‐つ・く【水漬く】
[動カ五(四)]《「みずづく」とも》水がつく。水にひたる。みづく。「菖蒲など咲いていたほど—・いていた」〈秋声・縮図〉
水(みず)温(ぬる)・む
春になって寒さがゆるみ、池や川の水があたたかい感じになってくる。《季 春》「人影の映り去りたる—・む/虚子」