つま‐ど【妻戸】
1 寝殿造りで、殿舎の四隅に設けた両開きの板扉。 2 家の端方にある開き戸。
つま‐どい【夫問ひ/妻問ひ】
恋い慕って言い寄ること。特に、男が女のもとへ通って求婚すること。「いにしへのますら壮士(をとこ)の相競ひ—しけむ葦屋(あしのや)の菟原処女(うなひをとめ)の」〈万・一八〇一〉
つまどい‐こん【妻問婚】
婚姻形式の一。夫婦が結婚後も同居せず、夫が妻の家に通うもの。
つま‐ど・う【夫問ふ/妻問ふ】
[動ハ四]恋い慕って言い寄る。求婚する。「いにしへの小竹田壮士(しのだをとこ)の—・ひし菟原処女(うなひをとめ)の奥つ城(き)ぞこれ」〈万・一八〇二〉
つまど‐ぐち【妻戸口】
寝殿造りなどの妻戸になっている出入り口。
つまどり‐おどし【褄取威】
鎧(よろい)の威の一。袖や草摺(くさずり)の端を斜めに、地色とは別の色で威したもの。
つま‐ど・る【褄取る】
[動ラ五(四)] 1 着物の褄を手でつまんで持ち上げる。「着流しの裾を—・って歩く」 2 鎧(よろい)の袖や草摺(くさずり)の端を威糸(おどしいと)とは別の色の糸または革で威(おど)す。「洗ひ皮...
つま‐なし【妻梨】
梨のこと。「梨」に「無し」を掛けて用いる。「もみち葉のにほひは繁し然れども—の木を手折(たを)りかざさむ」〈万・二一八八〉
つまのおんなともだち【妻の女友達】
小池真理子の短編小説。平成元年(1989)、第42回日本推理作家協会賞にて短編および連作短編集部門賞受賞。
つま‐の‐こ【夫の子/妻の子】
夫婦などが、互いに相手を親しんで呼ぶ語。「佐保渡り我家(わぎへ)の上に鳴く鳥の声なつかしき愛(は)しき—」〈万・六六三〉