つる‐にんじん【蔓人参】
キキョウ科の蔓性の多年草。山野に生え、根は紡錘形。茎や葉を切ると白い液が出る。葉は長楕円形。夏から秋にかけて、白緑色で内面に紫褐色の斑点がある鐘形花が咲く。
つる‐の‐おなり【鶴の御成】
江戸幕府の年中行事の一。毎年寒入り後、将軍が三河島・小松川・品川・目黒などの鶴の飼い付け場で行った鷹狩り。
つるのおんがえし【鶴の恩返し】
日本の昔話。ある男に助けられたツルが、美しい女に化けて男の妻となるが、自分の羽根を抜いて機(はた)を織っているところを見られてしまい、山へ去る。鶴女房。→夕鶴
つる‐の‐こ【鶴の子】
1 鶴のひな。また、千年も生きるという鶴のひなに託して、長寿を祝う語。 2 「鶴の子餅(もち)」の略。 3 雲孫のこと。〈伊京集〉 4 曽孫の子。〈日葡〉
つるのこ‐いも【鶴の子芋】
サトイモの別名。
つるのこ‐もち【鶴の子餅】
蒸したもち米をつき、卵形にした紅白の餅。祝儀用。
つる‐の‐すごもり【鶴の巣籠もり】
囲碁で三子並んだ石が、相手方に駄目が詰まった形で囲まれ、三手開いているのにどうしても逃げられない状態。 尺八曲の一。同名異曲が多いが、いずれも親鶴が子を育てて別れるまでの喜びや悲しみを主...
つるのつぼ【鶴の壺】
町田康の短編小説。平成11年(1999)、「東京新聞」に掲載。作品集「権現の踊り子」に収録。
つる‐の‐はし【鶴の嘴】
「鶴嘴(つるはし)」に同じ。
つる‐の‐はやし【鶴の林】
「鶴林(かくりん)」を訓読みにした語。「二月の中の五日は、—にたき木尽きにし日なれば」〈増鏡・序〉