いい‐たて【言(い)立て】
《「いいだて」とも》 1 取り立てて言うこと。強く主張すること。「先方の—を聞く」 2 言い逃れの言葉。口実。「お勢は気分悪いのを—にして英語の稽古にも往かず」〈二葉亭・浮雲〉 3 宣伝的な事柄...
いい‐け・す【言(い)消す】
[動サ五(四)] 1 他人の言葉を否定する。「私の言うのを自暴(やけ)に—・そうとした」〈近松秋江・疑惑〉 2 前言を取り消す。「失言をあわてて—・す」 3 悪く言う。非難する。「古きを大袈裟(...
いお‐はた【五百機】
数多くの織機。「たなばたの—立てて織る布の秋さり衣誰(たれ)か取り見む」〈万・二〇三四〉
いあい‐じ【遺愛寺】
中国江西省の廬山(ろざん)にあった寺。白居易の詩「遺愛寺の鐘は枕を攲(そばた)てて聴き、香炉峰の雪は簾(すだれ)を撥(かか)げて看(み)る」で有名。
いいがい‐な・し【言ひ甲斐無し】
[形ク] 1 とりたてて言うだけの値打ちがない。つまらない。「すべては礼儀を知らず、格式をわきまへざるは—・し」〈沙石集・一〇〉 2 ふがいない。いくじがない。「—・き味方の奴ばら」〈浄・太功記...
い‐おと・す【射落(と)す】
[動サ五(四)] 1 矢を射当てて落とす。「飛んでいる鳥を—・す」 2 ねらっていた地位・人などを手に入れる。射止める。「社長の座を—・す」「彼の心を—・す」
いが‐もち【毬餅】
しんこ餅で餡(あん)を包み、もち米を外側にまぶして蒸した菓子。もち米を栗のいがに見立てていう。
諍(いさか)い果(は)ててのちぎり木(き)
「争(あらそ)い果ててのちぎり木」に同じ。
いざり‐ばた【躄機/居坐機】
織る人が足を前に出して地面や床に座って織る原始的な織機。縦糸の一端につけた帯を腰に当てて織る。地機(じばた)。
戦(いくさ)を見(み)て矢(や)を矧(は)ぐ
戦いが始まってから矢を作る。事が起こってからあわてて準備にとりかかることの愚かさをいうたとえ。敵を見て矢を矧ぐ。