ぎゃく‐せつ【逆接】
二つの文または句の接続で、上に述べたことから予想される以外の結果が示される関係を、あえて結びつける場合をいう。例えば、「雨が降る」と「運動会を行う」の文で、接続助詞「ても」または接続詞「しかし」...
鵠(こく)を刻(こく)して鶩(あひる)に類(るい)す
《「後漢書」馬援伝から》白鳥を刻もうとしてできそこなっても、なお、家鴨(あひる)に似たものにはなる。謹直の人を学べば、それに及ばなくても、善良な人になれることのたとえ。
こんりん‐ならく【金輪奈落】
[名]「金輪際
1」に同じ。
[副]どこまでも。とことん。底の底まで。こんりんざい。「かう握ったら—、旗は切れてもちぎれても、…やみやみと渡さうかと」〈浄・布引滝〉
氷(こおり)に鏤(ちりば)・む
《「塩鉄論」殊路から》とけやすい氷に彫刻する。骨を折ってもかいのないこと、また、質の悪いものを飾っても無駄であることのたとえ。
こが・れる【焦がれる】
[動ラ下一][文]こが・る[ラ下二] 1 いちずに、激しく恋い慕う。切ないまでに思いを寄せる。「長年—・れた相手と結婚する」「故郷に—・れる」 2 そうなりたいと強く望む。「女優に—・れる」 3...
こう‐りょう【荒涼】
[名・形動] 1 荒れ果ててものさびしいこと。また、そのさま。「三千代は自分の—な胸の中(うち)を」〈漱石・それから〉 2 漠然として要領を得ないこと。また、そのさま。「題の本意もなくすこぶる...
さて‐も
[感]なんとまあ。さてさて。「—みごとな花だ」
[副]そうであっても。そのままでも。「思ひわび—命はあるものをうきにたへぬは涙なりけり」〈千載・恋三〉
[接](「扨も」「扠も」「偖も」とも...
クリープ【creep】
1 (人・動物・虫などが)腹ばいになって這って動くこと。 2 乗り物がのろのろと進むこと。特に、オートマチックトランスミッションを搭載する車両などで、エンジンがアイドリングの状態でアクセルを踏ま...
きょうど‐きんし【強度近視】
眼軸長(眼球の前後方向の長さ)が異常に延長し、眼に入る光の屈折を調整する能力が低下するため、対象に近づいても鮮明に見えない状態。眼鏡を装用しても良好な視力が得られない重度の近視。黄斑部出血や網膜...
君子(くんし)の過(あやま)ちは日月(じつげつ)の食(しょく)の如(ごと)し
《「論語」子張から》日食も月食も光を失ってもすぐに明るくなるように、君子は過ちを犯すことがあっても、すぐに改めて、もとの徳性に立ち返るというたとえ。