ま‐とも【真艫】
1 船の、船尾正面。 2 船尾正面に受ける風。「この風—でござる」〈浮・五人女・一〉
ませ◦なんだ
[連語]《丁寧の助動詞「ます」の未然形+過去の打消しを表す助動詞「なんだ」》…ませんでした。「此家(こちら)へ参り—◦なんだでございましょうか」〈鏡花・高野聖〉
まわり‐こ・む【回り込む】
[動マ五(四)]周囲をまわって入り込む。「障害物を—・んでゴールする」
眉間(まゆあい)の延(の)びた奴(やつ)
間の抜けた男をののしっていう語。「見た所が—でござるによって」〈虎寛狂・真奪〉
まん‐と【万と】
[副]数量が多いさま。たくさん。どっさり。「この女郎衆も手は—しこんでござります」〈洒・四十八手〉
むず‐おれ【むず折れ】
急に気分が変わること。「大口舌の事は忘れて、—がして女郎を去(い)なす物でござる」〈浮・禁短気・五〉
むげ‐に【無下に】
[副] 1 冷淡なさま。すげなく。そっけなく。「相手の懇願を—拒む」 2 度外れなさま。むやみに。やたらに。「たれの子とも知れぬものを、—めでいつくしんで居ったげでござる」〈芥川・奉教人の死〉 ...
み‐つけ【見付/見附】
1 枡形(ますがた)をもつ城門の外側に面する部分。見張りの番兵を置いた。俗に江戸城には36見付があったといわれ、現在は四谷見付・赤坂見付などが呼称として残る。 2 建築で、部材の正面。また、その...
まん‐のう【万能】
[名・形動] 1 多くの技能。さまざまな能力。「—足って一心足らず」 2 いろいろのことに巧みなこと。また、そのさま。ばんのう。「こなたは—な御方でござるに依って」〈虎寛狂・八幡の前〉 3 農具...
はばかり‐さま【憚り様】
[形動][文][ナリ] 1 人の世話になったときや少々のことを頼むときなどに言うあいさつの語。ご苦労様。「わざわざお越しいただき、—でございます」 2 軽い皮肉や反発の気持ちを込めて答える語。お...