あえ‐な・い【敢え無い】
[形][文]あへな・し[ク] 1 もろく、はかない。あっけない。「—・い最期を遂げる」「—・く負ける」 2 どうしようもない。しかたがない。「みづから額髪(ひたひがみ)をかきさぐりて、—・く心細...
わり‐な・い【理無い】
[形][文]わりな・し[ク]《「割り無い」で、理性や道理では計り知れない意》 1 理屈や分別を超えて親しい。非常に親密である。多く、男女関係についていう。「いつしか—・い仲になる」 2 道理に合...
すべ‐な・し【術無し】
[形ク]どうしてよいかわからず困りはてるさま。どうしようもない。「かくばかり—・きものか世の中の道」〈万・八九二〉
始末(しまつ)に負(お)え◦ない
どうしようもない。処理できない。手に負えない。「—◦ないいたずらっ子」
せつ‐な・い【切ない】
[形][文]せつな・し[ク]《「ない」は接尾語》 1 悲しさや恋しさで、胸がしめつけられるようである。やりきれない。やるせない。「—・い思い」 2 からだが苦しい。「ああー・い、厭(いや)だと云...
此(こ)の期(ご)に及(およ)んで
いよいよ物事が決まるというときになって。どうしようもない段階になって。「—なお言い訳する」
さわ・ぐ【騒ぐ】
[動ガ五(四)]《上代は「さわく」》 1 ㋐やかましい声や音を立てる。「子供が—・ぐ」 ㋑ざわざわと音を立てる。「白波が—・ぐ」 2 多くの人が一緒になって反対したり、要求・不平を訴えて叫んだり...
肩(かた)を竦(すく)・める
1 両肩を上げて身を縮こまらせる。恥ずかしい思いをしたときなどのようす。「いたずらを注意されて—・める」 2 どうしようもないという気持ちを表すために、両方の手のひらを上に向け、両肩をあげる。主...
是非(ぜひ)に叶(かな)わ◦ず
いい悪いを論議している段階ではない。ほかにどうしようもない。しかたがない。是非に及ばず。「丸腰でなければ奥へ通さぬ御法度とあれば—◦ず」〈浄・反魂香〉
如何(いか)にせ◦む
1 どうしたらよかろうか。「仲頼、—◦むと思ひ惑ふに」〈宇津保・嵯峨院〉 2 どうしようもない。しかたがない。「—◦む葛(くず)のうら吹く秋風に下葉の露の隠れなき身を」〈新古今・恋三〉