杖(つえ)ほどかかる子(こ)は無(な)い
杖のように頼りになる子はいない。わが子といっても、本当に頼りがいのある子はなかなかいないことをいう。
出(で)る幕(まく)ではな・い
《演劇で、出番ではないの意から》出て何かをしたり、口出ししたりする場面ではない。「個人的な問題だから、第三者の—・い」
言(い)わないことではな・い
そうなると、あらかじめ言っておいたのに、それ見たことか。自分の助言を無視してしくじった人を非難していう言葉。言わんこっちゃない。
堪(たま)ったものではな・い
「たまらない」を強めていう語。「朝から晩までこき使われては—・い」
捨(す)てたものではな・い
役に立たないとして見限ることはない。まだまだ使い道がある。「この味はまんざら—・い」
徒(ただ)の鼠(ねずみ)ではない
尋常の者ではない。油断のならないやつである。
地獄(じごく)にも鬼(おに)ばかりではない
地獄のようなつらいこの世にも人情の厚い人はいる。
同日(どうじつ)の論(ろん)ではな・い
差が大きくて同じ扱いはできない。同日の談ではない。「技術面において二人は—・い」
越(こ)したことはない
⇒越す5
何(なん)の事(こと)はない
たいしたことではない。問題とするほどのことではない。「大騒ぎしたのに—、人違いでした」