なし‐じ【梨子地】
1 蒔絵(まきえ)の地蒔(じま)きの一。漆を塗った上に梨子地粉を蒔き、乾燥後、梨子地漆を塗って、漆を透かして梨子地粉が見えるように研いだもの。梨の実の表皮に似るのでいう。鎌倉時代に始まる。 2 ...
なしじ‐うるし【梨子地漆】
梨子地に用いる、黄色味を帯びた透明度の高い漆。生漆(きうるし)に雌黄(しおう)・梔子(くちなし)などを加えて作る。
なしじ‐おり【梨子地織(り)】
布の表面に縮緬(ちりめん)のしぼのようなものを出し、梨の実の表皮に似た外観をもたせた織物。婦人子供服地・着尺地・半襟(はんえり)などに用いる。花崗織(みかげお)り。
なしじ‐ぬり【梨子地塗(り)】
梨子地に塗ること。また、その塗り物。
なしじ‐ふん【梨子地粉】
梨子地に用いる金銀の粉末。平目粉(ひらめふん)をさらに平らに薄く細かくしたもの。
なしじょう‐か【梨状果】
花托や萼(がく)の基部が多肉となって子房を覆い、果実の主要部分となる果実。ナシ・リンゴなどにみられる。