なに‐しに【何為に】
[副]《代名詞「なに」+動詞「する」の連用形+格助詞「に」から》 1 なぜ。どうして。なんのために。「このうるはし者は、—来るぞ」〈宇津保・国譲中〉 2 反語の意を表す。どうして…か。なんだって...
なに‐しろ【何しろ】
[副]《代名詞「なに」+動詞「する」の命令形「しろ」から》どんな事実や事情があっても、という気持ちを表す。なんにせよ。とにかく。「—今日中に終わらせなければ」「—この大雪では出かけられない」 →...
なに・する【何為る】
[動サ変] 1 ある動作をぼかして遠回しにいうときの語。「それをうまく—・してくれ」 2 相手の動作をとがめるときにいう語。何をする。「—・するんだ。よせ」
何(なに)するものぞ
なにができようか。たいしたことはない。「難敵—」
なに‐すれぞ【何為れぞ】
[副]どうして。なぜ。「時々の花は咲けども—母とふ花の咲き出来(でこ)ずけむ」〈万・四三二三〉
なに‐せ【何せ】
[副]《代名詞「なに」+動詞「する」の命令形「せい」から》「何しろ」に同じ。「—この風では舟を出せない」
なに‐せむ【何せむ】
[連語]反語の意を表す。何になろうか、何の役にも立たない。「恋ひ死なむ後は—生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ」〈万・五六〇〉
何(なに)せむに
1 何のために。なぜ。「—我(わ)を召すらめや」〈万・三八八六〉 2 「何せむ」を強めた言い方。「銀(しろかね)も金(くがね)も玉も—まされる宝子にしかめやも」〈万・八〇三〉
名(な)に背(そむ)・く
実体が名と一致しない。名声に反する。「日本アルプスの—・かない大景観」
なに‐ぞ【何ぞ】
[連語]「なんぞ」に同じ。「草の上におきたりける露を、かれは—、となむ男に問ひける」〈伊勢・六〉 [副]「なんぞ」に同じ。「かへる山—はありてあるかひは来てもとまらぬ名にこそありけれ」〈...