こころ‐きたな・し【心汚し】
[形ク]卑劣である。心が卑しい。「いづれをも無徳ならず定め給ふを、—・き判者(はんざ)なめりと、聞こえ給ふ」〈源・梅枝〉
こころ‐おきて【心掟】
1 心の持ちよう。心構え。また、ものの考え方。「幼かるべき程よりは、—大人大人しく目やすく」〈源・竹河〉 2 心に思い定めておいたこと。「御裳着のことおぼし急ぐ御—、世の常ならず」〈源・梅枝〉
こころ‐ぐみ【心組(み)】
かねてからの心の用意。心積もり。心構え。「君達がお礼をする—があるなら一人前五六百円」〈魯庵・社会百面相〉
こころ‐だ・つ【心立つ】
[動タ五(四)]そうしようと心が動く。思い立つ。「最早ここを去らねばならぬと—・った」〈康成・雪国〉
志(こころざし)は木(こ)の葉(は)に包(つつ)め
真心がこもっているなら、贈り物は木の葉に包むようなわずかなものでもよいということ。
志(こころざし)は髪(かみ)の筋(すじ)
わずかな物でも真心がこもっているなら、それをくみ取れということ。
ござ‐あ・る【御座有る】
[動ラ四] 1 「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「それにゆるりと—・れ」〈虎清狂・泣尼〉 2 「ある」の意の尊敬語。おありになる。「やがてお大名にならせらるる御瑞相が—・るほど...
ご‐じ【五事】
1 「書経」にある、礼節を守るうえでの大切な五つの事柄。貌(ぼう)・言・視・聴・思のこと。 2 「孫子」にある、兵法で重んじる五つの事柄。道・天・地・将・法。 3 仏語。調節をしなければならない...
心(こころ)に適(かな)・う
1 気に入る。満足に思う。「お—・うように努力します」 2 思いどおりになる。心のままになる。「命だに—・ふものならば何か別れの悲しからまし」〈古今・離別〉
事(こと)合(あ)・う
うまく事が運ぶ。「もてかしづき聞こえ給ふさま、愚かならず、—・ひたる心地して」〈源・葵〉