なり‐はため・く【鳴りはためく】
[動カ五(四)]鳴りひびく。鳴りとどろく。「窓のガラス戸が一時に—・く」〈風葉・青春〉
なり‐は・てる【成(り)果てる】
[動タ下一][文]なりは・つ[タ下二] 1 すっかりその状態になる。すっかり達成する。「功—・てる」 2 みじめな状態になる。落ちぶれてしまう。「負け犬に—・てる」
なり‐ひさご【生り瓢】
《古くは「なりびさこ」とも》 1 ヒョウタンの別名。 2 ヒョウタンの実を二つに割って、酒や水をすくって飲む器にしたもの。「—といふ物を人の得させたりければ」〈徒然・一八〉
なり‐ひび・く【鳴(り)響く】
[動カ五(四)] 1 音が鳴ってあたりに響き渡る。「電話のベルが—・く」 2 名声・評判が世の中に知れわたる。「勇名が天下に—・く」
なりひら‐だけ【業平竹】
イネ科の植物。高さ約5メートル。茎は紅緑色になり、葉は枝先に4、5枚つく。観賞用として庭園に植える。名は、形がよいことを在原業平になぞらえたもの。大名竹(だいみょうちく)。
なりひら‐づくり【業平作り】
在原業平のような美男子の容姿。「花橘(はなたちばな)の袖の香に、昔男の—」〈浄・歌念仏〉
なりひら‐ばし【業平橋】
歌人、在原業平にちなんだ橋。東京都墨田区や兵庫県芦屋市など、日本各地にこの名の橋がある。
なり‐ふり【形振り】
身なりと振る舞い。服装と態度。「—をかまわない人」
なり‐ぶみ【成り文】
平安時代、太政官から奏請して勅許された文書。
なり‐ぼし【成(り)星】
《「一つ星見つけた、長者になろう」というわらべ唄から生じた語という》急に富貴になること。にわか成り金。できぼし。