なつ‐こだち【夏木立】
夏の、生い茂った木立。《季 夏》「—故郷近くなりにけり/子規」 [補説]書名別項。→夏木立
なま‐めかし・い【艶めかしい】
[形][文]なまめか・し[シク]《動詞「なまめく」の形容詞化》 1 姿やしぐさが色っぽい。あだっぽい。「—・い声」「—・くしなを作る」 2 清新でみずみずしい。若々しい。「あてに—・しう、二月ば...
なま‐やか【生やか/艶やか】
[形動ナリ]若々しく美しいさま。なまめいたさま。「いと—なる女房一人臥したりけり」〈著聞集・一二〉
なる‐くち【成る口】
1 酒が飲める人。いける口。「—と云うでもないのに、立続けの五六杯が劇(ひど)く利いて」〈柳浪・河内屋〉 2 口説いたらものになりそうな人。「こいつ—ぢゃと思うて」〈伎・韓人漢文〉
なり◦けり
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形+過去の助動詞「けり」》…であった。…であったという。…であったよ。「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐ—◦けり」〈山家集・上〉
なり‐がら【成り柄/成り束】
除目(じもく)のとき、成り文(ぶみ)をこよりで束ねたものの称。なりづか。
なり‐こ・む【鳴り込む】
[動マ四]大声を立てて入り込む。どなり込む。「思ふさま—・んでやるべい」〈滑・浮世風呂・二〉
なりう‐みさき【成生岬】
《「なりゅうざき」とも》京都府北東部、大浦半島北端に突出した岬。若狭(わかさ)湾に面した断崖で、岬の突端に灯台がある。東方約1キロメートルの位置に浮かぶ毛島は、周囲約4キロメートルで京都府最大の...
なり‐かたち【形姿/形貌】
すがたかたち。身なり。
なり‐い・ず【生り出づ/成り出づ】
[動ダ下二] 1 生まれ出る。また、成長する。「何時しかも人と—・でて」〈万・九〇四〉 2 (成り出づ)出世する。昇進する。「次々に—・でつつ、劣らず栄えたる御家の内なり」〈源・少女〉