うきしろものがたり【浮城物語】
矢野竜渓による海洋冒険小説。明治23年(1890)の1月から3月にかけて「報知異聞」の題名で「郵便報知新聞」に連載、評判となる。同年4月の単行本化に際し「浮城物語」に改題。副題「報知異聞」。
牛(うし)にひかれて善光寺(ぜんこうじ)参(まい)り
《信心のない老婆が、さらしていた布を角にかけて走っていく牛を追いかけ、ついに善光寺に至り、のち厚く信仰したという話から》思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ。
うず【渦】
榛葉英治の処女小説。女性の不可解な性を描く。昭和23年(1948)から翌昭和24年(1949)にかけて「文芸」誌に連載。単行本は昭和31年(1956)刊行。
うしろ‐ぎたな・い【後ろ汚い/後ろ穢い】
[形][文]うしろぎたな・し[ク]いさぎよくない。卑劣だ。「子供を餌(ゑば)に恩にかけて味方にせんと—・い信玄に」〈浄・廿四孝〉
ウジュホロド【Uzhhorod/Ужгород】
ウクライナ西部、ザカルパチヤ州の都市。同州の州都。東カルパチア山脈の北東麓、ティサ川支流沿いに位置する。スロバキア、ハンガリーとの国境に近い。10世紀から11世紀にかけてキーウ公国、14世紀初頭...
いんしょう‐しゅぎ【印象主義】
《(フランス)impressionnisme》19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランス絵画に始まり、ヨーロッパに広まった芸術思潮。彫刻・音楽・文学にも及ぶ。自然や事物から受ける感動を忠実に...
いわみ‐がた【石見潟】
島根県江津市から浜田市にかけての海岸。[歌枕]「つらけれど人には言はず—うらみぞ深き心一つに」〈拾遺・恋五〉
うみのえ【海の絵】
《原題、Sea Pictures》エルガーの連作歌曲集。全5曲。メゾソプラノまたはコントラルトと管弦楽のための作品。1897年から1899年にかけて作曲。
いちじ‐さんらい【一字三礼】
写経するとき、1字を書くごとに三度礼拝すること。平安末期から鎌倉時代にかけて行われた。「法花経—に書かせ給ひて」〈増鏡・浦千鳥〉
イタリアルネサンスし【イタリアルネサンス史】
《原題The Renaissance in Italy》シモンズによる評論集。全7巻。1875年から1886年にかけて刊行。