えん‐きょく【宴曲】
鎌倉中期から室町時代にかけて、貴族・武家・僧侶の間で流行した歌謡の一。院政時代の雑芸(ぞうげい)・今様(いまよう)の系統を引き、これに天台声明(しょうみょう)の節まわしを取り入れたもの。作者には...
えんげきかいりょう‐うんどう【演劇改良運動】
明治初期から20年代にかけて行われた、歌舞伎を近代化しようとする改革運動。急激すぎて一般観客から遊離し、十分な成果は上がらなかった。
エンクロージャー【enclosure】
1 中世末から近代にかけて、特に英国で、それまで開放耕地制であった土地を、領主や地主が牧羊場や農場にするため垣根などで囲い込み、私有地化したこと。その結果、耕地を失った農民の都市流入や賃労働者化...
えんしゅう‐だいさきゅう【遠州大砂丘】
静岡県南部、御前崎付近から天竜川河口西方にかけての砂丘群。遠州灘(えんしゅうなだ)の沿岸流で堆積した。長さ50キロメートル、幅30〜100メートル。東から西に浜岡砂丘・千浜(ちはま)砂丘・中田島...
エンコミエンダ‐せい【エンコミエンダ制】
16世紀から18世紀半ばにかけて、中南米のスペイン植民地で実施された封建的土地支配制度。
エンスヘデ【Enschede】
オランダ東部、オーフェルアイセル州の都市。ドイツ国境に近い。19世紀から20世紀にかけて、綿をはじめとする繊維産業で発展した。トウェンテ工科大学、トウェンテ国立美術館、自然史博物館がある。
えん‐ぱ【円派】
平安中期から鎌倉時代にかけての仏師の一派。定朝(じょうちょう)の弟子長勢を祖とし、三条仏所を形成して活躍。長勢の弟子円勢以下長円・賢円・明円と円の字を名にもつ仏師が多いため、後世このように名づけ...
えんとう‐どき【円筒土器】
縄文時代前期から中期の円筒形をした土器。東北地方北部から北海道南西部にかけて出土する。
エンダービー‐ランド【Enderby Land】
南極大陸東部、インド洋側に突出した陸地の名称。昭和基地の東方、東経45度から60度にかけての地域をさす。1831年、英国の捕鯨船によって発見。名称は船主エンダービー社に由来する。ロシアのマラジョ...
えど‐づま【江戸褄】
女性の長着の裾模様。地色は黒または色無地にし定紋を置き、衽(おくみ)から前身頃(まえみごろ)にかけて、斜めに模様を染め出し、金銀の刺繍(ししゅう)や箔(はく)で飾ったもの。礼服に用いる。江戸褄模様。