沖(おき)を越(こ)・える
《海辺の「辺」を「へた」と読むことから「下手」にかけ、海辺の反対の「沖」を上手(じょうず)の意にとって》技芸などがすぐれた境地に達する。沖を漕(こ)ぐ。〈俚言集覧〉
おばけのせかい【お化けの世界】
坪田譲治の中編小説。昭和10年(1935)、「改造」誌に掲載。子どもにとっては不可解な死の概念を主題とする児童文学作品。主人公の善太と三平の兄弟は、続く作品「風の中の子供」「子供の四季」にも登場する。
お‐とう‐さん【御父さん】
1 子供が自分の父親を呼ぶ語。また、子供にとって父親のこと。「おかあさん」とともに明治37年(1904)から使用した文部省「尋常小学読本」(国定教科書)に採用されてから、「おとっさん」に代わって...
おさえ‐どころ【押(さ)え所】
1 物を押さえるのに適当な箇所。 2 研究や議論にとって大切な箇所として心得ておくべきところ。要点。
おくり‐つ・ける【送り付ける】
[動カ下一][文]おくりつ・く[カ下二]先方へ送り届ける。現在では、先方にとって望ましくないものを無理に送るという感じを伴う。「請求書を—・ける」
しょ‐じょ【処女】
1 《家に処(い)る女の意》未婚の女性。性交の経験のない女性。きむすめ。 2 ふつう他の漢語の上に付いて、複合語の形で用いる。 ㋐人がまだだれも足を踏み入れていない意を表す。「—雪」 ㋑その人・...
じんこう‐にんしんちゅうぜつ【人工妊娠中絶】
胎児が、母体外において、生命を保持することのできない時期に、人工的に、胎児及びその付属物を母体外に排出すること。妊娠の持続が母体にとって危険である場合などに行うもので、日本では母体保護法に基づき...
ろうと‐して【牢として】
[副]固くしっかりしていて、動かしたり、変えたりすることができないさま。「此頑固は本人にとって—抜くべからざる病気に相違ない」〈漱石・吾輩は猫である〉
ふんしょ【焚書】
中国、明末の思想家李贄(りし)の著書。6巻。1590年刊。人間にとって最も本来的なものとして童心を主張し、特異な人間肯定論を展開。
ぶんぷ‐しょうへき【分布障壁】
生物学で、ある種の分布が隔離されて、交配が起こらない、もしくは起こりにくくさせている要因。移動能力が小さい種にとって、海や河川、山脈などが分布を分断する要因となる。