ほん‐いん【本院】
1 主となる院。分院に対していう。 2 この院。 3 上皇または法皇が同時に二人以上ある場合、その中の第一の人。新院・中院に対していう。一の院。「父の帝をば、今は—と申す」〈増鏡・おどろの下〉 ...
ほん‐うば【本乳母】
授乳を専門とする乳母。抱き乳母に対していう。「—、抱媼(だきうば)とて二人まで」〈浮・織留・六〉
ほん‐え【本絵】
狩野派・土佐派などの正統的な日本画。町絵・浮世絵に対していう。
ほん‐か【本歌】
1 古歌をもとに和歌・連歌を作った場合の、そのもとの歌。もとうた。 2 本式の和歌。狂歌・俳諧などに対していう。「あまり—で退屈いたす時はなぐさみがてら俳諧歌をいたしますが」〈滑・浮世風呂・三〉
ほん‐かいぎ【本会議】
1 委員会などの予備的な会議に対して、本式の会議。 2 国会の両議院で、全議員で構成される会議。
ほん‐かいどう【本街道/本海道】
江戸時代、脇街道に対して、五街道のこと。
ほんかく‐しょうせつ【本格小説】
作者の身辺に題材を取った心境小説や私小説に対して、社会的現実を客観的に描く、作品自体が自立した小説。大正末期に中村武羅夫(なかむらむらお)が提唱。
ほんかく‐すいりしょうせつ【本格推理小説】
推理小説で、複雑な犯罪トリックの解明や犯人捜しを中心にストーリーが展開されるもの。ハードボイルド・スパイ小説などに対していう。
ほん‐かん【本官】
1 正式の官職。試補・雇(やとい)などに対していう。 2 兼官に対して、本来の官職。 3 官職にある者が、職務上、自分をさしていう語。 [アクセント]1・2はホンカン、3はホンカン。
ほん‐がま【本窯】
1 楽焼きの一派。長次郎を祖とする楽本家に属するもの。→脇窯 2 陶磁器で、釉(うわぐすり)を施したのちに高火度で本焼きする窯。素焼き窯・錦窯(きんがま)などに対していう。