ぬい‐はく【縫箔】
1 刺繍(ししゅう)と摺箔(すりはく)を併用して布地に模様を表すこと。また、そのもの。 2 1で模様を表出した能装束。主に女役の着付けに用いる。
ぬい‐はり【縫(い)針】
裁 縫。針仕事。「稽古している—だの琴だの活花だのを」〈漱石・こゝろ〉
ぬい‐ばり【縫(い)針】
縫い物に用いる針。
ぬい‐べ【縫部】
縫部司(ぬいべのつかさ)に属した技術者。
ぬいべ‐の‐つかさ【縫部司】
律令制で、大蔵省に属し、衛士(えじ)などの衣服を裁縫することをつかさどった役所。大同3年(808)縫殿寮(ぬいどのりょう)に合併。
ぬい‐ぼとけ【縫(い)仏】
縫い取りで表した仏の像。刺繍(ししゅう)した仏像。
ぬい‐め【縫(い)目】
1 布の上に見える、縫った糸の目。「—が飛ぶ」 2 縫い合わせたさかいめ。「—がほどける」
ぬい‐め【縫女】
縫部司(ぬいべのつかさ)に属し、裁縫に従事した女子技術者。また、縫部司が縫殿寮(ぬいどのりょう)に合併後、大蔵省に配属され、幄(あげばり)や幔幕(まんまく)などを裁縫した女官。
ぬい‐もの【縫(い)物】
1 衣服などを縫うこと。裁縫。また、縫ったもの。「—をして生計を立てる」 2 (「繍」とも書く)刺繍(ししゅう)。ぬいとり。「むつかしげなるもの、—の裏」〈枕・一五五〉
ぬいもの‐し【縫(い)物師】
裁縫や刺繍(ししゅう)を職業とする人。