猫(ねこ)も杓子(しゃくし)も
だれもかれも。なにもかも。「当節は—海外旅行をする」
ね‐ごや【根小屋】
《「ねこや」とも》館(やかた)や城のある山のふもとの集落。「居館の小城へ押し寄せ、—まで焼き候へども」〈甲陽軍鑑・二三〉
ねこ‐やなぎ【猫柳】
ヤナギ科の落葉低木。川岸に多く、葉は長楕円形で、裏は白みがかっている。雌雄異株。早春、葉より先に、赤褐色の鱗片(りんぺん)が取れて白い毛を密生した雄花穂や雌花穂が現れる。かわやなぎ。えのころやな...
ね‐ころが・る【寝転がる】
[動ラ五(四)]「寝転ぶ」に同じ。「畳に—・って新聞を読む」
ね‐ころ・ぶ【寝転ぶ】
[動バ五(四)]ごろりとからだを横にする。むぞうさに横になる。ねころがる。「芝生(しばふ)に—・んで空を見る」
猫(ねこ)を追(お)うより魚(さかな)をのけよ
猫を追い払うよりも魚を取りのぞくほうがよい。末梢(まっしょう)的なことにこだわるのではなく、根本を正すべきだということ。猫を追うより皿を引け。
猫(ねこ)を追(お)うより皿(さら)を引(ひ)け
⇒猫を追うより魚をのけよ
猫(ねこ)を被(かぶ)・る
うわべをおとなしく見せかける。「入社当時は—・ってしとやかそうだった」
猫(ねこ)を殺(ころ)せば七代(しちだい)祟(たた)る
猫は執念深い魔性の動物であり、殺すと子々孫々までたたるという俗説。
ね‐こんざい【根金際】
[副]《「根こそぎ」と「金輪際」が合わさってできた語》全部。すっかり。「元手の強い尊氏様も—ぶち負けて」〈浄・矢口渡〉