蚤(のみ)の四月(しがつ)蚊(か)の五月(ごがつ)
ノミやカの発生する時候をいったもの。蚤の五月に蚊の六月。
蚤(のみ)の息(いき)も天(てん)に上(あ)が・る
蚤のような取るに足りないものでも、一心に努力すれば何事もなしとげることができるというたとえ。蟻(あり)の思いも天に登る。
のみ‐の‐いち【蚤の市】
《(フランス)marché aux puces》パリの北隅、クリニャンクール門から北へサントゥアン門までの路上に、毎週土・日・月曜日に立つ古物の露店市。転じて、一般に古物市をいう。
のみ‐の‐くち【蚤の口】
ハタ科の海水魚。岩礁域にすみ、全長約50センチ。体は側扁(そくへん)し、赤褐色で、朱色の小点が多数ある。食用。あこう。あこ。
蚤(のみ)の心臓(しんぞう)
気が小さく、臆病(おくびょう)であることのたとえ。
蚤(のみ)の夫婦(ふうふ)
《ノミは、雌が雄より大きいところから》夫より、妻のほうがからだの大きい夫婦。
のみ‐の‐ふすま【蚤の衾】
ナデシコ科の越年草。道端や田畑に群生し、高さ10〜20センチ。葉は楕円形で対生する。春から秋にかけ、白色の小さい5弁花を開く。
のみ‐ばえ【蚤蠅】
双翅(そうし)目ノミバエ科の昆虫の総称。体長1〜5ミリで、後脚が太くよく飛び回る。腐敗物・食品などに発生し、動きはすばやい。
のみ‐ばった【蚤蝗】
直翅(ちょくし)目ノミバッタ科の昆虫。体長約5ミリ、黒色でつやがある。頭は大きく、触角はバッタに似る。後脚が非常に太くてよく跳ねる。砂地に穴を掘ってすみ、時に野菜を食害する。
のみ‐ぶり【飲(み)振り】
酒などを飲むようす。飲みっぷり。「みごとな—」