は‐かぜ【羽風】
1 鳥や虫が羽を動かすときに起きる風。 2 舞う人の袖の動きが起こす風。「求子(もとめご)舞ひてかよる袖どものうち返す—に」〈源・匂宮〉
は‐かぜ【葉風】
草木の葉を動かす風。「—が立つ」
はかた【博多】
福岡市の区名。那珂川(なかがわ)以東の地域で、商業が盛ん。古く那津(なのつ)とよばれ、大陸との交通の要地として発展。博多港・博多駅・福岡空港がある。どんたく・祇園山笠などの祭りが行われる。
はかた‐おび【博多帯】
博多織の帯。
はかた‐おり【博多織】
博多地方から産する絹織物。横糸を太くした平織りで、堅くてつやのあるもの。独鈷(とっこ)花菱の浮き文に縞を組み合わせた柄が多い。帯地や袴(はかま)地・袋物地などに用いる。
はかた‐ぎおんやまがさ【博多祇園山笠】
福岡市櫛田(くしだ)神社で7月1日から15日に行われる祭礼。飾り山笠または山笠とよぶ、飾り物をつけた山車(だし)を据えたり、担いだりする。最終日にはそれを担いで速さを競う「追い山笠」がある。
はかた‐く【博多区】
⇒博多
はかたこじょろうなみまくら【博多小女郎波枕】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保3年(1718)大坂竹本座初演。海賊毛剃九右衛門(けぞりくえもん)の手下になった京の商人小町屋惣七と、博多の遊女小女郎の情話。通称「毛剃」。
はかた‐しぼり【博多絞】
博多で産する木綿の絞り染め。紺地の真岡(もおか)木綿に花柄などを絞り出したもの。浴衣地に用いる。
はかた‐じし【博多獅子】
博多の郷土玩具。松材を切り割り、獅子頭(ししがしら)の形に作ったもの。