はぎ‐とり【剝ぎ取り】
1 はがして取ること。「—暦」 2 満員の電車に乗ろうとして乗りきれないでいる客を、ホームに引きおろすことをいう俗語。
はぎ‐と・る【剝ぎ取る】
[動ラ五(四)] 1 付着しているものをはがして取る。「船底のフジツボを—・る」 2 着ている衣服や持っている金品を奪い取る。「強盗に身ぐるみ—・られる」
脛(はぎ)に挙(あ)・ぐ
衣の裾を脛の上までまくり上げる。「心にもあらぬ—・げてみせける」〈土佐〉
はぎのつゆ【萩の露】
地歌・箏曲(そうきょく)。川瀬霞紅園作詞、幾山検校作曲。秋の情趣によせて、男に裏切られた女のわびしさをうたったもの。明治初期の成立で、京風手事(てごと)物の最終期の名曲。
はぎ‐の‐と【萩の戸】
《障子に萩が描いてあったところから、または前庭に萩の植え込みがあったところからという》清涼殿の一室の名。夜の御殿(おとど)の北で、弘徽殿(こきでん)の上御局(うえのみつぼね)と藤壺(ふじつぼ)の...
はぎ‐の‐はな【萩の花/芽子の花】
1 萩に咲く花。 2 「萩の餅(もち)」に同じ。 3 飯をやわらかく炊いて椀(わん)に盛り、小豆粉などを添えて食べるもの。
はぎのはな‐ずり【萩の花摺り】
萩の花を布地に摺りつけて染めること。また、その布。また、萩の咲いている野原を行って、衣服が萩の花の色に染まることともいう。「わが衣(きぬ)は野原篠原—や」〈催馬楽・更衣〉
はぎ‐の‐もち【萩の餅】
おはぎのこと。
はぎのやかしゅう【萩之家歌集】
落合直文の歌集。著者没後の明治39年(1906)に刊行。萩之家は落合の号の一つ。
はぎ‐の‐らん【萩の乱】
明治9年(1876)山口県萩で不平士族が起こした反乱。前原一誠らが神風連の乱・秋月の乱に呼応して挙兵。政府軍に平定された。