もののふ‐の【武士の】
[枕] 1 文武の官が属する氏は数が多いところから、「八十(やそ)」およびその複合語に、また「い(五十)」と同音を含む地名「岩瀬(いわせ)」にかかる。「—八十宇治川(やそうぢがは)の網代木(あじ...
もじ‐かわ
[副]《「かわ」は落ち着きのない意を表す接尾語》「もじもじ」に同じ。「面目もなき仕合はせと、—すれば」〈浄・矢口渡〉
もて‐つ・く【もて付く】
[動カ下二] 1 身に備える。「わが—・けたるをつつみなく言ひたるは」〈枕・一九五〉 2 気にかけてとりつくろう。装う。「装束、有様よりはじめて、目やすく—・けて」〈源・初音〉 3 欠けていると...
もの‐うたがい【物疑ひ】
疑って嫉妬(しっと)すること。「かくわりなき—はせよ」〈源・帚木〉
もの‐と・う【物問ふ】
[動ハ四]うらなう。「おびただしき物のさとしどもあれば、—・はせ給ふに」〈狭衣・二〉
ははよ【母よ】
青野聡の中編小説。平成3年(1991)刊行。継母に育てられた「ぼく」が、息子の誕生を機にそれまで無関心だった実母への思いをはせる。平成4年(1992)、第43回読売文学賞受賞。
はなれ‐もの【離れ物】
1 仲間から離れているもの。「その中に美児ひとり、—にて艫櫓(ともやぐら)に上がり」〈浮・男色大鑑・四〉 2 普通とは異なる特殊な事情にあるもの。「慈悲善根なんどで子が生まるる程ならば、世に難産...
セレンディピティー【serendipity】
求めずして思わぬ発見をする能力。思いがけないものの発見。運よく発見したもの。偶然の発見。 [補説]英国の作家ホレス=ウォルポール(1717〜1797)の造語。ウォルポール作の寓話The Thre...
ち【馳】
[人名用漢字] [音]チ(漢) [訓]はせる 馬を走らせる。「馳駆・馳走/背馳」 [名のり]とし・はやし
たん◦めり
[連語]《完了の助動詞「たり」の連体形に推量の助動詞「めり」の付いた「たるめり」の音変化》「ためり」に同じ。「帝、院などまでこそ皆おぼし合はせ—◦めれ」〈狭衣・四〉