はら‐の‐ふえ【大角】
上代、戦場で吹き鳴らした角笛(つのぶえ)。獣の角に似た形のもの。はら。〈名義抄〉
はら‐の‐むし【腹の虫】
1 腹の中にいる寄生虫。回虫の類。 2 空腹時の腹鳴りを腹の中に虫がいて鳴くものとした、その虫。 3 腹立ちなどの感情を腹の中にいる虫によるものとした、その虫。
腹(はら)の虫(むし)が治(おさ)まら◦ない
腹が立ってがまんできない。「ここで引き下がっては—◦ない」
腹(はら)の虫(むし)の居所(いどころ)が悪(わる)・い
機嫌が悪い。虫の居所が悪い。「—・く人に当たり散らす」
腹(はら)は借(か)り物(もの)
母親の腹は一時の借り物で、生まれた子の貴賤は父親の身分によるという意。男尊女卑の封建社会で使われた言葉。
はら‐はちぶ【腹八分】
満腹するまで食べないで、少し控えめにしておくこと。腹八分目。
腹八分(はらはちぶ)に医者(いしゃ)いらず
大食いをせずにいつも腹八分でやめておけば健康でいられるということ。
はら‐はちぶんめ【腹八分目】
⇒腹八分(はらはちぶ)
はら‐はら
[副](スル) 1 小さいものや軽いものが、静かに続けて落ちかかるさま。「涙を—(と)落とす」「花びらが—(と)散る」 2 髪が垂れかかるさま。「後れ毛が—と肩にかかる」 3 成り行きを危ぶんで...
はら‐はれ【腹脹れ/腹腫れ】
1 腹がふくれていること。また、その人。〈日葡〉 2 金持ち。多く、ののしっていう。「中京(なかぎゃう)の分限者(ぶげんしゃ)の—どもが」〈浮・胸算用・二〉