やせ‐さらば・える【痩せさらばえる】
[動ア下一][文][ハ下一]やせて骨と皮ばかりになる。やせこける。「見る影もなく—・える」
やつれ‐ば・む【窶ればむ】
[動マ四]みすぼらしいようすになる。「さばかりになりぬる御有り様の、いと—・み」〈源・匂宮〉
まち‐い・ず【待ち出づ】
[動ダ下二]出て来るのを待つ。待ち受けて会う。「今来むと言ひしばかりに長月のありあけの月を—・でつるかな」〈古今・恋四〉
ほとおり【熱り】
1 熱気を発すること。また、その熱気。「—を避りて居たるときに」〈神代紀・下〉 2 「ほとぼり1」に同じ。「早玉の緒も切れ果てて…、—ばかりにて」〈浄・堀川夜討〉 3 「ほとぼり2」に同じ。「泰...
した‐も・ゆ【下燃ゆ】
[動ヤ下二] 1 炎が表立たず、物の下で火が燃える。「小野山はやくすみがまの—・えて煙の上につもる白雪」〈風雅・冬〉 2 《「した」は心の意》心の中でひそかに思い焦がれる。「—・ゆる歎きをだにも...
たえ‐い・る【絶え入る】
[動ラ五(四)] 1 息が絶えて死ぬ。「—・るような声」 2 気絶する。「童神子(わらはみこ)、夜半ばかりにはかに—・りにけり」〈平家・一〉
立(た)たむ月(つき)
次の月。来月。「—ばかりになんまかり帰るべきと言ひて」〈後撰・恋三・詞書〉
袖(そで)に時雨(しぐ)・る
袖に時雨が降りかかる。袖に涙が落ちるたとえ。「我ながら思ふか物をとばかりに—・るる庭の松風」〈新古今・雑中〉
袖(そで)に湊(みなと)の騒(さわ)・ぐ
港に波が打ち寄せて騒ぐように、袖に涙がひどく流れる。「思ほえず—・ぐかなもろこし舟の寄りしばかりに」〈伊勢・二六〉
せい‐どう【政道】
《「せいとう」とも》 1 国を治めること。また、政治のしかた。「御—を正す」 2 上に立って取り締まること。監督。また、処罰。仕置き。「親の—強過ぎたると」〈色道大鏡・一五〉 3 禁止すること。...