まいり・く【参り来】
[動カ変]参上して来る。「何事も、人目にはばかりて、え—・こず」〈源・藤袴〉
枕(まくら)浮(う)・く
涙で枕が浮く。枕が浮くほどに、寝ながらひどく泣く。「涙落つとも覚えぬに、—・くばかりになりにけり」〈源・須磨〉
まぎらわし【紛らはし】
まぎれるようにすること。関心などを他に移すようにすること。「御心の—には、さしも驚かせ給ふばかり聞こえなれはべらば」〈源・橋姫〉
ま・く【枕く/婚く/纏く】
[動カ四] 1 枕にする。枕にして寝る。「かくばかり恋ひつつあらずは高山の岩根(いはね)し—・きて死なましものを」〈万・八六〉 2 《「まぐ」とも》女性と共寝する。抱いて寝る。また、妻とする。「...
まき‐ば【巻(き)葉】
芭蕉(ばしょう)・蓮(はす)などの生えたばかりの葉の、まだ開かずに巻いているもの。
まが・う【紛う】
[動ワ五(ハ四)] 1 他のものとよく似ていてとりちがえる。現在では連体形のみが用いられ、一般には「まごう」と発音されることが多い。「海かと—・うばかりの大湖」 2 入り乱れる。「梅の花散り—...
ふう‐たい【風袋】
1 はかりで物の重さを量るとき、それを入れてある容器・袋・箱など。「—こみの目方」 2 実質に対しての外観。うわべ。見かけ。「—ばかりりっぱな人」
ひら‐め【平目/比目魚/鮃】
1 カレイ目ヒラメ科の海水魚。全長約80センチ。体は長楕円形で側扁(そくへん)が著しく、両眼が頭部の左側に集まっており、砂泥底に横たわる。有眼側は暗褐色に黒褐色と白色の斑紋が散在し、無眼側は白色...
みた◦ようだ【見たようだ】
[連語]《動詞「みる」の連用形+完了の助動詞「た」+比況の助動詞「ようだ」》 1 似たものとしてたとえる意を表す。「縛られては居ないが同心を—◦ような者が付て脇屋が廊下を通って行った」〈福沢・福...
ばっかり
[副助]「ばかり」の音変化。「それ—はお断りだ」「そこにいた—に災難に巻き込まれた」