なま‐うしろめた・し【生後ろめたし】
[形ク]なんとなく不安な気がする。なんとなく気がとがめる。「いかでかばかりも人に声聞かすべきものとならひ給ひけむと、—・し」〈源・蜻蛉〉
なま‐かじり【生齧り】
[名](スル)物事を表面的に少しばかり知っただけで、十分に理解していないこと。「—の知識」「外来の思想を—して」〈有島・星座〉
な‐つ・ける【懐ける】
[動カ下一][文]なつ・く[カ下二]《「なづける」とも》なつくようにする。「犬ヲ—・ケル」〈和英語林集成〉 「智深うして人を—・け、慮(おもんばかり)遠くして主を諫む」〈太平記・四〉
なま‐さか・し【生賢し】
[形シク]少しばかりかしこい。こざかしい。「—・しき事しいでては悪しかりなん」〈著聞集・九〉
なまじ【憖】
《「なまじい」の音変化》 [形動][文][ナリ]完全ではなく中途半端であるさま。いいかげん。なまじっか。「—なことでは承知しまい」
[副] 1 無理にしようとするさま。しなければよかったのに...
なまけ‐もの【怠け者】
怠ける人。怠けてばかりいる人。
なま‐かわ【生皮】
1 なまのままの新しい皮。はいだばかりで、まだ乾燥や加工のしてない皮。「—をはぐ」 2 雁(がん)や鴨(かも)の皮を酢に漬けたもの。煮たてた醤油につけて食べる。 3 怠けること。ものぐさなこと。...
なま‐き【生木】
1 地に根を張って生きている木。 2 切ったばかりで、まだ乾燥していない木。
なつ‐なか【夏中】
夏の最中。夏の盛り。「—に秋を知らするもみぢ葉は色ばかりこそ変はらざりけれ」〈貫之集〉
なずみ【泥み/滞み】
《動詞「なづむ」の連用形から》 1 なれ親しむこと。なじみ。「舌に—があるばかりでなく」〈里見弴・多情仏心〉 2 思い込むこと。執心すること。「ある西国の蔵屋敷衆、身も捨て給ふ程御—深かりき」〈...