ひげ‐だいもく【髭題目】
日蓮宗で、題目「南無妙法蓮華経」の7字を、「法」以外の6字の筆端をひげのように伸ばして書いたもの。法の光を受けて万物が真理の活動に入る姿を表したものという。跳ね題目。
ひげ‐づら【髭面】
ひげの生えた顔。ひげだらけの顔。また、その人。ひげっつら。
ひげ‐ね【鬚根/髭根】
単子葉植物で、発芽後に主根が退化したのちに、茎の下部から多数ひげ状に生える不定根。しゅこん。
髭(ひげ)の塵(ちり)を払(はら)・う
⇒御髭(おひげ)の塵を払う
髭(ひげ)の生(は)えた
少しばかり程度が上であるたとえ。「草野球に—程度のチーム」
卑下(ひげ)も自慢(じまん)の内(うち)
卑下を美徳と意識して、ことさら卑下すること。
ひげやぐら【髭櫓】
狂言。夫の自慢の大髭を嫌っていた妻が、近所の女房たちと大毛抜きをもって攻めてくる。夫はひげの周囲に櫓をつけて防戦するが、敗れて抜き取られる。
ひげ‐やっこ【髯奴/髭奴】
近世、ほおひげのある武家奴。作りひげや描きひげの者もいた。
ひ‐げろう【日下﨟】
六位の蔵人(くろうど)のうち、当番で宮中の雑事を務め、天皇の供御(くご)に伺候した者。
髭(ひげ)を貯(たくわ)・える
ひげを生やす。「見事な—・える」