ひ‐な‐た【日向】
1 《「日の方(かた)」の意から》日光の当たっている場所。⇔日陰。 2 物事の表面。表側。「陰—のない人」
ひなた‐あめ【日向雨】
日が照っているのに降る雨。日照り雨。
ひなた‐かん【日向燗】
日本酒をセ氏30度前後に温めること。また、その酒。→温燗(ぬるかん)
ひなた‐くさ・い【日向臭い】
[形][文]ひなたくさ・し[ク] 1 日光にさらされたものに特有のにおいがしている。「—・い干し物」 2 田舎くさい。やぼったい。「—・い女給仕も」〈石川淳・普賢〉
日向(ひなた)に氷(こおり)
《日向に出した氷はすぐに溶けることから》次第に消えていくことのたとえ。特に、蓄えが乏しくなっていくことをたとえていう。
ひなた‐ぼこ【日向ぼこ】
「日向ぼこり」の略。《季 冬》「ふるさとにたよりおこたり—/汀女」
ひなた‐ぼこり【日向ぼこり】
「日向ぼっこ」に同じ。《季 冬》
ひなた‐ぼっこ【日向ぼっこ】
[名](スル)《「ひなたぼこ」の音変化》ひなたに出て暖まること。「—しながら居眠りをする」《季 冬》
ひなた‐みず【日向水】
1 ひなたにあって少し温かくなった水。《季 夏》「—ひろごる雲をうつしけり/万太郎」 2 なまぬるい水。
ひなた‐もん【日向紋】
定紋(じょうもん)に用いる紋で、白く染め抜きにして表したもの。表紋(おもてもん)。→陰紋(かげもん)