ふじの【藤野】
姓氏の一。 [補説]「藤野」姓の人物藤野可織(ふじのかおり)藤野千夜(ふじのちや)
ふじのうらば【藤裏葉】
源氏物語第33巻の巻名。光源氏39歳。夕霧と雲井の雁(かり)が結ばれ、明石の姫君(明石の中宮)の入内(じゅだい)によって紫の上と明石の上が和解し、源氏は准太上天皇となることなどを描く。
ふじのき‐こふん【藤ノ木古墳】
奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町にある6世紀後半の円墳。横穴式石室の石棺の内外から、金銀製の冠・帯・沓(くつ)、大刀、金銅製の装身具、玉類、鞍(くら)金具など豪華な副葬品が出土。
ふじ‐の‐ころも【藤の衣】
「ふじごろも」に同じ。「—の袖しほれはててぞ立ちたりける」〈保元・下〉
ふじ‐の‐たもと【藤の袂】
藤衣(ふじごろも)のたもと。喪服のたもと。また、藤衣。「くちなしの花色衣ぬぎかへて—になるぞ悲しき」〈右京大夫集〉
ふじ‐の‐ちゃじ【不時の茶事】
茶事七式の一。不意に訪ねてきた客をもてなすための、臨時の茶会。
ふじのね‐の【富士の嶺の】
[枕]富士山の燃えて火を噴く意から、「燃ゆ」にかかる。「—燃えつつとはに思へども」〈古今・雑体〉
ふじ‐の‐まきがり【富士の巻狩(り)】
鎌倉時代、富士山麓で行われた狩り。建久4年(1193)源頼朝が催した狩りは、曽我兄弟の仇討ちで有名。
ふじ‐の‐まる【藤の丸】
1 藤の花を円形に図案化した文様。 2 紋所の名。二房の花を円形に描いたもの。上がり藤と下がり藤がある。
ふじのみや【富士宮】
静岡県東部、富士山南西麓にある市。浅間(せんげん)神社の門前町で、富士山の表登山口。製紙・フィルムなどの工業が盛ん。平成22年(2010)に芝川町を編入。人口13.2万(2010)。