ふすべ‐がき【燻べ柿】
渋柿の皮をむいてかまどやいろりの上につるし、いぶして甘くしたもの。くすべがき。
ふすべ‐がわ【燻べ革】
松葉の煙でいぶして白く模様を表した革。また、わらの煙でいぶして茶褐色にした鹿革。くすべがわ。
ふすべ‐ぎん【燻べ銀】
硫黄でいぶして濃い灰色にした銀。いぶし銀。
ふす・べる【燻べる】
[動バ下一][文]ふす・ぶ[バ下二] 1 煙がたくさん出るように燃やす。いぶす。くすべる。「杉の枯れ葉を—・べる」 2 煙にあててすすで黒くする。いぶしをかける。いぶす。「銀を—・べる」 3 嫉...
ふすぼ・る【燻ぼる】
[動ラ五(四)] 1 煙のすすで黒くなる。すすける。「行灯(あんどう)の紙は油烟に—・りて鼠色をなし」〈鉄腸・花間鶯〉 2 炎が立たず、煙だけ出して燃える。くすぶる。「お寝間の内は抹香で—・りま...
ふすま【衾/被】
布などで長方形に作り、寝るときにからだに掛ける夜具。綿を入れるのを普通とするが、袖や襟を加えたものもある。現在の掛け布団にあたる。《季 冬》「着てたてば夜の—もなかりけり/丈草」
ふすま【麩/麬】
小麦をひいて粉にするときに残る皮のくず。家畜の飼料や洗い粉にする。麦かす。からこ。もみじ。
ふすま【襖】
木で骨組みを作り、その両面に紙または布を張った建具。襖障子。《季 冬》
ふすま‐え【襖絵】
襖に描かれた絵。
ふすま‐がみ【襖紙】
襖の上張りにする紙。鳥の子紙・奉書紙など。