ふた‐め・く
[動カ四] 1 ばたばたと音をたてる。「鰐(わに)仰様(のけざま)にて砂(いさご)の上に—・くを」〈今昔・二九・三一〉 2 さわぎたてる。うろたえ騒ぐ。「引き具したりける所従十余人倒れ—・き」〈...
ふため‐くるい【二女狂ひ/二妻狂ひ】
二人の女に心を奪われること。「若女(わかめ)得て古女(ふるめ)を内に置くならば—と人やいはまし」〈咄・醒睡笑・六〉
二目(ふため)と見(み)られない
二度と見る気にならない。「—惨状」
ふた‐もじ【二文字】
1 二つの文字。二字。 2 ニラの女房詞。ネギを「一(ひと)文字」というのに対していう。
ふた‐もの【蓋物】
陶器などで、蓋のあるもの。
ふた‐ゆ・く【二行く】
[動カ四] 1 二度行く。二度繰り返す。「うつせみの世やも—・くなにすとか妹に逢はずて我(あ)がひとり寝む」〈万・七三三〉 2 心が二つの方向へ向かう。二心を持つ。「沼二つ通(かよ)は鳥が巣我(...
ふた‐よ【二夜】
二度の夜。ふたばん。「三日—」
ふたよ‐ぐさ【二夜草】
スミレの別名。
ふたよ‐の‐つき【二夜の月】
陰暦八月十五夜の月と九月十三夜の月。また、九月十三夜の月だけをもいう。《季 秋》
ふたら‐さん【二荒山】
栃木県日光市にある男体山(なんたいさん)の異称。にこうざん。ふたあらやま。