ふな‐ずし【鮒鮨】
熟(な)れ鮨の一種。鮒を塩漬けにしたあと、塩を洗って米飯と交互に漬け込み、重石(おもし)をして自然発酵させたもの。琵琶湖の名産。《季 夏》「—や彦根の城に雲かかる/蕪村」
ふな‐せ【船瀬】
船が風波を避けるために停泊する所。「行き巡り見とも飽かめや名寸隅(なきすみ)の—の浜にしきる白波」〈万・九三七〉
ふな‐ぞこ【船底】
《「ふなそこ」とも》 1 船の底。せんてい。「—に穴があく」 2 船の底のように中央がくぼんだ形をしていること。また、そのもの。
ふなぞこ‐うえ【船底植え】
サツマイモの苗の植えつけ方の一。つるの中央を低くして船底形になるように植えつけるもの。
ふなぞこ‐てんじょう【船底天井】
中央が両端より高く、船底を逆さにしたような形の天井。
ふなぞこ‐まくら【船底枕】
底板が船底のようにそった形の箱枕。
ふな‐ぞろえ【船揃へ】
多くの船が航海のために勢ぞろいして準備をととのえること。「摂津国渡辺より—して、八島へすでに寄せんとす」〈平家・一一〉
ふな‐たで【船熮】
船の保ちをよくするために、船を浜に揚げて船底の外側を火であぶり、フナクイムシを殺すとともに船板にしみ込んだ水分を除くこと。
ふな‐たび【船旅】
船に乗ってする旅。
ふな‐だいく【船大工】
船、特に和船をつくるのを専門とする大工。船匠。船番匠。