ふみ‐ぶくろ【書袋/文袋】
1 書物を入れて持ち運ぶ袋。書嚢(しょのう)。 2 書状を入れる袋。状袋。「懐より—取り出し、中なる院宣を進(まゐらす)る」〈盛衰記・一九〉
ふみ‐まくら【文枕】
1 文殻(ふみがら)を丸めて芯とした枕。「方々の文殻ばかり、一つに集めてこれ—を二つこしらへておいた」〈洒・通人の寐言〉 2 枕の下に手紙を入れておくこと。また、その手紙。「ういこのういこの憂き...
ふみ‐まど・う【踏み惑ふ】
[動ハ四]「踏み迷う」に同じ。「道知らぬ物ならなくにあしひきの山—・ふ人もありけり」〈後撰・雑三〉
ふみ‐まよ・う【踏(み)迷う】
[動ワ五(ハ四)] 1 道に迷う。方向がわからなくなる。「山道に—・う」 2 善悪の判断を誤る。「欲につられて—・う」
ふ‐みもち【不身持(ち)】
[名・形動]身を持ちくずすこと。また、そのさま。不品行。「—な若いころ」
ふみ‐や【文屋】
1 学問をする所。学問所。〈名義抄〉 2 書物を売る店。書店。本屋。「厚面皮(あつかましく)一部の本となしてもて、—の肩を重らすものから」〈滑・七偏人・五〉 3 「文屋司(ふみやのつかさ)」の略。
ふみや‐の‐つかさ【文屋司】
大学寮(だいがくりょう)の異称。
ふみ‐やぶ・る【踏(み)破る】
[動ラ五(四)] 1 踏みつけてこわす。けやぶる。「戸を—・る」 2 《「踏破(とうは)」を訓読みにした語》困難な、または長い道のりを、歩き通す。「幾多の峠を越えて中山道を—・る」
ふみやまだち【文山立/文山賊】
狂言。二人の山賊が果たし合いをすることになるが、書き置きを記すうちに妻子の嘆くさまを思い浮かべて泣きだし、結局仲直りする。
ふみ‐よせ【踏(み)寄せ】
足の裏にできるまめ。そこまめ。