取(と)りも敢(あ)えず
取るべきものも取ることができないほど急であるさま。「夕汐ただ満ちに満ち来るさま、—」〈更級〉
トロンプ‐ルイユ【(フランス)trompe-l'œil】
《人目を欺(あざむ)く意》 １ 実物と見まがうほど写実的な絵画。また、その技法。古くは古代ギリシャ絵画にみられ、ルネサンス期では、建築物の壁面に大理石の模様や彫刻作品を描き込むなどの表現も行われ...
とり‐したた・む【取り認む】
［動マ下二］きちんとかたづける。整理する。「見苦しき物あらば—・めんとてみるほどに」〈平家・四〉
どん
［名］正午を知らせる空砲。サイレンの普及する以前の明治初期から昭和初期にかけて行われ、東京では丸の内で鳴らした。 
［副］ １ 弾薬などが炸裂するときや、太鼓を強く打ったときなどに響く、低くて...
とりたて‐て【取（り）立てて】
［副］特別のものとして取り上げて。特に問題や話題として。多く、あとに打消しの語を伴って用いる。「—騒ぐほどのことでもない」
とり‐か・う【取り飼ふ】
［動ハ四］鳥獣を飼い養う。「夜昼…—・ひ給ふほどに」〈大和・一五二〉
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)は枝流(しりゅう)に游(およ)がず
《「列子」楊朱から》舟をまるのみするほどの大魚は小さな川にはすまない。大人物はつまらない者と交わったりはしない、また、高遠な志を抱く者は、小事にはかかわらないことのたとえ。
とられん‐ぼ【取られん坊】
遊女に金品をまきあげられる客。「金のあるほど—」〈吾妻物語〉
トラフ【trough】
１ 海底の細長い凹地で、海溝（トレンチ）ほど深くなく、両側の斜面も緩やかな海底地形。南海トラフなど。舟状海盆(しゅうじょうかいぼん)。 ２ 「気圧の谷」に同じ。
とり‐あわせ【取（り）合（わ）せ】
１ ほどよく配合すること。「色の—がよい」 ２ とりなし。口添え。「お暇の出るやうに—頼みます」〈浄・万年草〉
