おろ‐おぼえ【疎覚え】
ぼんやりした記憶。うろおぼえ。「国をお出なされたは、三つの時で—」〈浄・丹波与作〉
おろ・く
[動カ下二]ぼける。ぼんやりする。「—・け酔へるが如し」〈景行紀〉
かき‐くも・る【掻き曇る】
[動ラ五(四)] 1 雲や霧で空が急に暗くなる。「一天にわかに—・る」 2 涙で目の前がぼんやりとなる。「—・り、もの見えぬ心地し給へば」〈源・椎本〉
かすみ【霞】
1 空気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子のため、遠くがはっきり見えない現象。また、霧や煙が薄い帯のように見える現象。「—がたなびく」《季 春》「指南車を胡地に引去る—かな/蕪村」 2 (「翳...
かす・む【霞む/翳む】
[動マ五(四)] 1 霞(かすみ)がかかる。霞がたちこめる。「—・んだ空」《季 春》 2 霞がかかったような状態になる。ぼんやりして、物の姿や形がはっきり見えなくなる。「雨に—・む街」 3 (...
き‐ぬけ【気抜け】
[名](スル) 1 張りつめていた気持ちが一時にゆるんで、ぼんやりすること。「試験が終わって—する」 2 ビールや炭酸飲料水に含まれている炭酸ガスが抜けて、風味がなくなること。
きょ‐だつ【虚脱】
[名](スル) 1 体力を消耗したり、急速な意識障害をきたしたりした状態。失血・中毒・心臓疾患などで血液循環が著しく障害されたために起こる。 2 体力も気力も失せて、ぼんやりとして何も手につかな...
きょとん
[副]びっくりしたり、事情がのみこめなかったりして、目を見開いてぼんやりしているさま。「突然声をかけられて—とする」「—とした顔」
きり‐ぐも【霧雲】
霧のようにぼんやりと漂う雲。俗に、層雲のこと。
くう‐ぜん【空然】
[ト・タル][文][形動タリ]何も考えずにぼんやりしているさま。うつろなさま。「失望もなく希望もなく、ただ—として」〈独歩・空知川の岸辺〉