うら‐や【裏屋】
「裏店(うらだな)」に同じ。「くれゆく空のたどたどしきに—はまして薄暗く」〈一葉・にごりえ〉
えん‐ぺん【縁辺】
1 物のまわり。物の周縁部。また、一国の周辺。 2 縁故のある人・家。特に血縁・婚姻による親族関係。「—の事なれば妻娘(つまこ)をも呼びて」〈露伴・風流魔〉 3 結婚すること。また、縁づかせるこ...
お‐うえ【御上】
1 主人の妻や目上の人の妻を敬っていう語。「いかなれば—にはかくあぢきなき御顔のみにて候ふぞやと」〈仮・是楽物語下〉 2 ㋐土間・庭に対して、畳の敷いてある部屋。座敷。「毎年お庭で舞ひまして、お...
おお‐くち【大口】
《「おおぐち」とも》 1 大きな口。大きく開けた口。「—を開けて笑う」 2 おおげさなことをいうこと。偉そうにいうこと。「—をたたく」「—を利く」 3 売買や取引などで、金額が多いこと。「—の寄...
お・きる【起きる】
[動カ上一][文]お・く[カ上二] 1 横になっていたものがからだを起こす。立ち上がる。「転んでもすぐ—・きる」 2 眠りから覚める。また、目を覚まして床(とこ)を離れる。「毎朝五時に—・きる」...
オクラホマ【Oklahoma】
米国中南部の州。州都は同州中央部にあるオクラホマシティー。大農牧地帯で、小麦や乳牛を産する。→アメリカ合衆国[補説]
おこつ・る【誘る】
[動ラ四]だまして人をさそう。また、機嫌をとる。「このふみの、けしきなく—・り取らむの心にて、あざむき申し給へば」〈源・夕霧〉 [補説]仮名遣いは「おこつる」か「をこつる」か不明。
お‐さし【御差し】
1 江戸時代、大名などの子に乳を差し上げるだけの乳母。差し乳母。「—、抱き乳母、御乳(おち)の人」〈浄・丹波与作〉 2 《「御差し合い」または「御差し支え」の略》都合の悪いこと。「—がござりまし...
おさ‐ない【幼い】
《形容詞「おさなし」の連体形「おさなき」のイ音便から》幼い者。幼児。「—をいだいて出られまして、やい太郎冠者、この子のもりをせいと言はれまする」〈虎寛狂・縄綯〉
おし‐つま・る【押(し)詰(ま)る】
[動ラ五(四)] 1 事態・時日などに余裕がなく、目前に迫ってくる。切迫する。「情勢が—・る」 2 年の暮れに近づく。「今年もいよいよ—・りまして」