ひと‐わろ・し【人悪し】
[形ク]体裁が悪い。みっともない。「さまざまに—・き事どもを愁(うれ)へあへるを聞き給ふも」〈源・末摘花〉
ふんぱん‐もの【噴飯物】
食べかけの飯をこらえきれずに噴き出してしまうほどに、おかしくてたまらない出来事。もの笑いのたねになるような、みっともない事柄。「政治屋が政界浄化を語るなど—だ」 [補説]文化庁が発表した平成24...
みとう‐も‐な・い
[形][文]みたうもな・し[ク]《「みたくもない」の音変化。中世・近世語》見たいとも思わない。みっともない。「おのれがやうな—・い面の役者が」〈滑・八笑人・四〉
みっとも‐い・い
[形]体裁がよい。打消しの語を伴い、「みっともない」と同意に用いる。「はたから見て余り—・い者じゃない」〈漱石・吾輩は猫である〉
みたく‐でも‐な・い【見たくでもない】
[連語]《近世後期の江戸語》 1 見たくもない。「酒なんざあ—・い」〈滑・浮世風呂・二〉 2 みっともない。見るにたえない。「なまける奴に、ろくな事を考へ出した例がねえ。みたくでもねえ」〈滑・浮...
みたむ‐な・い【見たむない】
[形]《「みとうもない」の音変化。中世語》見苦しい。みっともない。「汝に似たらば—・かろ」〈狂言記拾遺・八尾地蔵〉
まず・い【不味い】
[形][文]まづ・し[ク] 1 味が悪い。うまくない。「冷めると料理が—・くなる」「こんな—・いものが食えるか」⇔うまい。 2 (「拙い」とも書く)下手だ。つたない。「—・い絵」⇔うまい。 3 ...
ほて‐くろし・い
[形][文]ほてくろ・し[シク]《近世語》 1 みっともない。腹黒い。「—・い事さらしたな」〈滑・膝栗毛・六〉 2 しつっこくいやらしい。「ああ。—・し。放さんせ」〈浄・薩摩歌〉
まさ‐な・し【正無し】
[形ク]《「予想される通常の状態ではない」の意を表す語》 1 好ましくない。みっともない。ぐあいが悪い。「声高になのたまひそ…、いと—・し」〈竹取〉 2 よろしくない。いけない。「何をか奉らむ、...
いい‐ざま【好い様】
[連語]《「いい」は反語的表現》他人のみっともない行動をあざけっていう語。「肝心の本番でとちるなんて、—だ」