みみな‐ぐさ【耳菜草】
ナデシコ科の越年草。道端に生え、高さ15〜25センチ。根元から枝分かれし、茎は暗紫色。茎・葉に毛がある。葉は卵形で、形をネズミの耳に見立ててこの名があるという。春から夏、白い5弁花を開く。若葉は食用。
みみなしほういち【耳無し芳一】
日本の昔話。盲目の琵琶法師芳一が、平家の亡霊に招かれて夜ごと平家物語を語る。心配した和尚が芳一の全身に経文を書いてやるが、耳には書き忘れたため亡霊にちぎり取られる。小泉八雲の「怪談」にも収録。
みみなし‐やま【耳成山】
奈良県橿原(かしはら)市にある山。標高139メートル。大和三山の一。
みみ‐なり【耳鳴り】
実際には音がしていないのに、耳の奥で何かが鳴るように感じられること。頭部外傷・耳の病気・高血圧などの際に現れる。耳鳴(じめい)。
みみ‐なれ【耳慣れ/耳馴れ】
耳なれていること。聞きなれていること。「—にて侍れば、今はじめて、いかにも物を思ひ侍らず」〈源・真木柱〉
みみ‐な・れる【耳慣れる/耳馴れる】
[動ラ下一][文]みみな・る[ラ下二]たびたび聞いて珍しくなくなる。聞きなれる。「—・れない言葉」