みみ‐そしょう【耳訴訟】
耳もとへ口を寄せて話すこと。耳打ち。「旦那へ—して」〈滑・続膝栗毛・一一〉
みみ‐だ・つ【耳立つ】
[動タ五(四)]《「みみたつ」とも》 1 その音が特に耳につく。耳障りに聞こえる。「あまりに—・ちすぎて不愉快であった」〈寅彦・蓄音機〉 2 聞いて心にとめる。耳にとまる。「さては人の—・つべき...
みみ‐たぶ【耳朶/耳埵】
[名・形動] 1 耳の下に垂れ下がったやわらかな部分。じだ。みみたぼ。みみたび。 2 《1の厚いのを福相とする俗説から》福運があること。また、そのさま。「ちっと—な当りがあるから」〈逍遥・当世書...
みみ‐たぼ【耳朶/耳埵】
「みみたぶ」の音変化。「—が火の如くかっと真紅(まっか)になり」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
みみ‐だた・し【耳立たし】
[形シク]耳障りである。「—・しくおぼゆるままに」〈也哉抄〉
みみ‐だま【耳玉】
1 耳につけて飾りとする小さな玉。 2 海女が潜水する際、耳に水が入らないように栓として用いる玉。
みみ‐だらい【耳盥】
左右に耳状の取っ手のついた小形のたらい。多く漆器で、鉄漿付(かねつ)けの際、口をすすぐのに用いた。→角盥(つのだらい)
みみ‐だれ【耳垂れ】
耳の穴から膿(うみ)のような分泌物が出る状態。また、その分泌物。外耳・中耳の炎症でみられる。耳漏(じろう)。
みみ‐だんごう【耳談合】
耳打ちをして話し合うこと。耳相談。「大事なきことを深くとりなし、—なんどをして」〈甲陽軍鑑・一三〉
みみ‐ちか・し【耳近し】
[形ク]《「みみぢかし」とも》 1 すぐ近くに聞こえる。「松風いと—・う心細く聞こえて」〈更級〉 2 聞きなれている。「仏の御教へをも—・きたとひにひきまぜ」〈源・橋姫〉