みやつこ【造】
《「御家つ子」の意か。「みやづこ」とも》古代の姓(かばね)の一。中央にあって伴造(とものみやつこ)としてそれぞれ品部(しなべ)を統轄する地位にあった氏族にこの姓が多い。天武天皇の八色(やくさ)の...
み‐やつこ【御奴】
《「みやづこ」とも》朝廷に仕える召し使い。「ただしく浄(きよ)き心をもちて、朝廷(みかど)の—と仕へまつらしめむ」〈続紀宣命〉
みやつこ‐ぎ【造木】
ニワトコの古名。〈和名抄〉
みやづ【宮津】
京都府北西部、若狭湾に臨む市。もと京極・本庄氏らの城下町、西廻り航路の寄航地として栄えた。繊維・水産加工業が盛ん。天橋立(あまのはしだて)がある。人口2.0万(2010)。
みや‐づか・う【宮仕ふ】
[動ハ四] 1 宮仕えをする。「歌よみ連歌して—・ひ給ひしに」〈平家・八〉 2 奉公させて召し使う。「清水冠者に—・はせん」〈盛衰記・二八〉 [動ハ下二] 1 宮殿の造営に奉仕する。「田跡川...
みや‐づかえ【宮仕え】
[名](スル) 1 宮中に仕えること。宮廷に出仕すること。 2 官庁・会社などに勤めること。「—するのも楽じゃない」「すまじきものは—」 3 貴人に仕えること。「—する人々の出で集まりて、おのが...
みやづかえ‐どころ【宮仕へ所】
宮仕えをする所。宮中などの奉公先。「家にても—にても、会はでありなむと思ふ人の来たるに」〈枕・二八〉
みやづかえ‐びと【宮仕へ人】
宮仕えをする人。特に、宮仕えをする女房。「—のもとに来などする男の、そこにて物食ふこそいとわろけれ」〈枕・一九六〉
みやづ‐し【宮津市】
⇒宮津
みや‐づとめ【宮勤め】
「宮仕(みやづか)え」に同じ。「—勤めしめて」〈祝詞・大殿祭〉