むぎ‐つき【麦搗き】
「麦打ち」に同じ。《季 夏》「—やむしろまとひの俄雨/鬼貫」
むぎつき‐うた【麦搗き歌】
臼(うす)で麦をついて精白するときに歌う仕事歌。
むぎとへいたい【麦と兵隊】
火野葦平の中編小説。日中戦争中に戦地で書かれた徐州作戦の従軍記。昭和13年(1938)、「改造」誌に発表。単行本は同年刊行され、ベストセラーとなる。続く「土と兵隊」「花と兵隊」とあわせ、兵隊三部...
むぎ‐とろ【麦薯蕷】
麦飯にとろろ汁をかけたもの。《季 秋》「—や櫟(くぬぎ)の枝のこまやかに/桂郎」
むぎ‐なでしこ【麦撫子】
1 ナデシコ科の一年草。高さ約80センチ。全体に長い毛が密生し、葉は線形で対生する。5、6月ごろ、紫色の5弁花を開く。ヨーロッパの原産。観賞用。麦仙翁(むぎせんのう)。 2 キク科の二年草バラモ...
むぎ‐なわ【麦索/麦縄】
1 「索餅(さくべい)」に同じ。〈和名抄〉 2 素麺(そうめん)、または冷や麦のこと。「夏の頃ほひ、—多く出で来けるを」〈今昔・一九・二二〉
むぎ‐ぬか【麦糠】
「麩(ふすま)」に同じ。
ムギネ‐さん【ムギネ酸】
《mugineic acid》アミノ酸の一種。植物は、アルカリ性土壌では生育に必要な鉄を吸収できないが、イネ・ムギ・トウモロコシなどイネ科の植物は、根からムギネ酸を分泌し、これが土壌中の鉄イオン...
むぎ‐の‐あき【麦の秋】
「麦秋(ばくしゅう)」を訓読みにした語。《季 夏》「青雲と白雲と耀(ひか)り—/草城」
むぎ‐ばたけ【麦畑】
麦を栽培している畑。むぎはた。《季 夏》「つかみ合ふ子供のたけや—/去来」