む‐げ【無下】
[名・形動ナリ] 1 まちがいなくそれであること。また、そのさま。「今は—の親ざまにもてなして扱ひ聞こえ給ふ」〈源・薄雲〉 2 まったく問題にもならないこと。また、そのさま。論外。「—の末に参り...
む‐げ【無価】
仏語。値のつけられないほどの高い価値があること。貴重なこと。
む‐げ【無碍/無礙】
[名・形動]妨げのないこと。何ものにもとらわれないこと。また、そのさま。「融通—」「—な、それ故、ひとしお魂にしみる哀感で」〈宮本・伸子〉
む‐げい【無芸】
[名・形動]身についた芸が何もないこと。また、そのさま。「いたって—な人」
むげい‐たいしょく【無芸大食】
特にすぐれた才芸もなく、ただ大食いすること。また、そういう人をあざけっていう語。
むげ‐こう【無碍光】
阿弥陀仏の発する十二光の一。何ものにも妨げられない救いの光明。
むげち‐な・い
[形][文]むげちな・し[ク]《近世の東国方言か》むごい。不人情である。むげつけない。「—・く追(ぼ)い出しましたが」〈滑・膝栗毛・発端〉
む‐げっけい【無月経】
性成熟期の女性で月経がない状態。18歳をすぎても初潮がない原発性無月経と、定期的にあった月経が3か月以上ない続発性無月経がある。原発性無月経は染色体異常が原因である場合が多い。続発性無月経はスト...
む‐げつ【無月】
曇ったり降ったりして、月が見えないこと。特に中秋の名月についていう。《季 秋》「滑川(なめりかは)海よりつづく—かな/万太郎」
むげつけ‐な・い
[形][文]むげつけな・し[ク]《中世・近世語》「むげちない」に同じ。「どこの国にか—・い、帷子(かたびら)一つで追ひ出し」〈浮・乙女織〉