むし‐あお【虫襖】
襲(かさね)の色目の名。表は青黒、裏は二藍(ふたあい)または薄色。
むし‐あつ・い【蒸(し)暑い】
[形][文]むしあつ・し[ク]風がなくて湿気が多く、むされるように暑い。「—・くて寝苦しい」《季 夏》
むし‐あわせ【虫合(わ)せ】
1 物合わせの一。いろいろの虫を持ち寄って、その鳴き声や姿の優劣を競う遊び。虫尽くし。《季 秋》 2 歌合わせの一。左右に分かれて、それぞれ持ち寄った虫にちなむ歌を詠み、その優劣を競う遊び。
むし‐いい【蒸し飯】
もち米を蒸したもの。こわめし。〈易林本節用集〉
むし‐いり【虫入り】
虫が冬眠のために地中に入ること。また、そのころに鳴る雷。
むし‐うり【虫売り】
夏から秋のころ、ホタルやスズムシなどの虫を売ること。また、それを業とする人。《季 秋》「—の荷が映り居り潦(にはたづみ)/虚子」
むし‐えらび【虫選び】
嵯峨野などへ行き、虫合わせのための虫をとって宮中へ奉ったこと。
むし‐おくり【虫送り】
農作物、特に稲の害虫を追い払う呪術(じゅじゅつ)行事。たいまつをともしたり、実盛(さねもり)とよぶわら人形を担いだりして、鉦(かね)・太鼓をたたいてはやし、村境まで送って行く。稲虫送り。実盛送り...
むし‐おさえ【虫押(さ)え】
1 子供の虫気(むしけ)の予防や治療をすること。また、その薬。 2 空腹の一時しのぎに少し物を食べること。また、そのもの。
むし‐かえし【蒸(し)返し】
《「むしがえし」とも》蒸し返すこと。また、蒸し返したもの。「—の飯」「古い話の—をするな」