むれ‐だ・つ【群れ立つ】
[動タ四]「むらだつ」に同じ。「花すすき君なき庭に—・ちて」〈古今・雑体〉
むれ‐と・ぶ【群れ飛ぶ】
[動バ五(四)]鳥などが群がって飛ぶ。「魚群の上を海鳥が—・ぶ」
むれ‐らか【群れらか】
[形動ナリ]群れをなすさま。まとまっているさま。「物は—に得たるこそよけれ」〈宇治拾遺・九〉
む・れる【群れる】
[動ラ下一][文]む・る[ラ下二]1か所に多く集まる。むれをなす。むらがる。「野犬が—・れる」「広場に若者が—・れる」
む・れる【蒸れる】
[動ラ下一][文]む・る[ラ下二] 1 風通しが悪く熱気がこもる。「靴を履きっぱなしで足が—・れる」 2 飯などに十分熱や湯気がとおって柔らかくでき上がる。「御飯が—・れる」
むろ【室】
1 物を保存、または育成のために、外気を防ぐように作った部屋。氷室(ひむろ)・麹室(こうじむろ)など。 2 山腹などに掘って作った岩屋。石室(いしむろ)。 3 僧の住居。僧房。庵室。 4 古代、...
むろ【榁/杜松】
植物ネズの古名。「うすにびの紙にて、—の枝につけ給へり」〈かげろふ・中〉 [補説]「榁」は国字。
むろ【牟婁】
三重県の北・南牟婁郡と、和歌山県の東・西牟婁郡の地域。もと紀伊国の郡名。
む‐ろ【無漏】
《「漏」は煩悩(ぼんのう)の意》仏語。煩悩のないこと。また、その境地。⇔有漏(うろ)。
むろ‐あじ【室鰺/鰘】
アジ科の海水魚。全長約40センチ。体はやや細長く、ぜんごとよぶ硬いうろこが尾部にしかない。体側中央に赤褐色の縦帯がある。本州中部以南に産し、マアジより暖海を好む。よく似て尾びれの赤いものはオアカ...