もの‐はじ【物恥ぢ】
恥ずかしいと思うこと。「あなあぢきなの御—や」〈宇津保・蔵開上〉
もの‐はじめ【物始め】
物事を始めること。事始め。手始め。
もの‐はずか・し【物恥づかし】
[形シク]なんとなく恥ずかしい。きまりが悪い。「あいなく—・しうて、わが御方にとく出でて」〈源・少女〉
物(もの)は相談(そうだん)
1 物事は相談してみるものである。人と相談すれば、思わぬ名案が浮かぶこともあるということ。 2 相談を持ち掛けるときなどに呼び掛ける言葉。「—だが、代わりに君が行ってはくれないか」
物(もの)は試(ため)し
物事はやってみなければ、その成否やよしあしはわからない。実際に試してみるのがよいということ。
物(もの)は使(つか)いよう
物は使い方ひとつで、役に立ったり立たなかったりするものである。
ものは‐づくし【物は尽(く)し】
「物尽(ものづ)くし」に同じ。
ものは‐づけ【物は付け】
雑俳の一。点者が出す「…のものは」「…するものは」などの題に対して、機知に富んだ答えの句を付けるもの。寛保(1741〜1744)のころから江戸で流行。謎(なぞ)付け。
もの‐はみ【物食み/膆】
鳥の胃袋。えぶくろ。〈和名抄〉
物(もの)は宜(よろ)しき所(ところ)有(あ)り材(ざい)は施(ほどこ)す所(ところ)有(あ)り
《「韓非子」揚権から》物にはそれ相応の使い道がある。人材も、適した地位や仕事を与えなければ役に立たない。適材適所ということ。