やぎゅうぶげいちょう【柳生武芸帳】
五味康祐による長編時代小説。昭和31年(1956)から昭和33年(1958)にかけて「週刊新潮」誌に連載。単行本は全7巻。剣術家の柳生一族を隠密集団と捉え、その暗躍の歴史を描く。
やぎゅう‐りゅう【柳生流】
剣道の一派。柳生宗厳が創始。江戸の柳生家は徳川将軍の兵法指南役として栄え、また、全国諸藩にも広がりをみせた。柳生新陰流。
や‐ぎょう【や行/ヤ行】
五十音図の第8行。や・い・ゆ・え・よ。
や‐ぎょう【夜行】
百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)のこと。また、それがあるとして外出を禁じた日。「—の夜なども自らありあふらむ」〈栄花・初花〉
や‐ぎょう【夜業】
夜間に仕事をすること。また、その仕事。よなべ。《季 秋》
や‐ぎり【矢切り】
《「やきり」とも》 1 飛んでくる矢を切り払うこと。「それよりしてこそ—の但馬(たぢま)とはいはれけれ」〈平家・四〉 2 「忍び返し」に同じ。「—を飛び越す面影を見付け給ひて」〈浮・男色大鑑・二〉
や‐ぎり【夜切り】
夜、盗賊が人家に押し入るため壁などを切ること。「兄の七左衛門が土蔵に—をして」〈浮・新永代蔵・二〉
やぎり‐の‐わたし【矢切の渡】
江戸川を東京都葛飾区柴又から千葉県松戸市下矢切へ渡る渡し場。東京近郊に残る唯一の渡し場で、付近は伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の舞台。