やに【脂/膠】
1 樹木の分泌する粘液。また、その固まったもの。樹脂。 2 タバコを吸ったときにキセルやパイプにたまる褐色の粘液。 3 目やに。
野(や)に遺賢(いけん)無(な)し
《「書経」大禹謨から》すぐれた人物はすべて官について民間に残っていない。人材が集まって正しい政治が行われていることをいう。 [補説]「野(や)」は民間の意。「のにいけんなし」とは読まない。
野(や)に下(くだ)・る
官職を離れて民間の生活に入る。下野(げや)する。「官を辞して—・る」 [補説]「野(や)」は民間の意。「のにくだる」とは読まない。
やに‐こ・い【脂こい】
[形][文]やにこ・し[ク] 1 やにの成分が多い。粘りけが多い。「—・い材質」 2 しつこい。くどい。「—・い男」 3 か弱い。もろい。「そないに—・い普請やない」〈上司・太政官〉
やに‐さが・る【脂下(が)る】
[動ラ五(四)]《2が原義》 1 気取って構える。得意になってにやにやする。「色男ぶって—・る」「—・った顔つき」 2 やにが吸い口の方へ下がるように、雁首を上げてキセルをくわえる。「きせる斜め...
やにっ‐こ・い【脂っこい】
[形]《「やにこい」の音変化》 1 「やにこい1」に同じ。「—・いたき木」 2 「やにこい2」に同じ。「—・い目つき」 3 「やにこい3」に同じ。「そんな—・い身体で何が勤まるものかと」〈漱石・坑夫〉
ヤニナ【Janina/Γιάννινα】
⇒イオアニナ
やにょう‐しょう【夜尿症】
排尿の抑制を調節できる4歳以上で、睡眠中に無意識に尿をもらしてしまう状態。
やに‐ろう【脂蝋】
松やにを細長く固めてつくった蝋燭(ろうそく)。松蝋燭。松脂蝋燭。
や‐にわ【矢庭/矢場】
矢を射ているその場所。「或いは—に射臥せ、或いは家に籠めながら焼き殺し」〈今昔・二五・五〉